鴨といえば、皆さんが思い浮かべるのは合鴨でしょうか?
◯そもそも天然の真鴨は合鴨とどう違うのでしょうか?
合鴨は、野生のマガモを家禽化した鴨とアヒルとの交雑交配種で
交配具合によっては鴨ではなく、アヒルに近い状態だったりします。
肉自体も旨味の濃い甘い脂がたっぷり乗っており、色味も柔らかなピンク色。
家禽である合鴨は、肉も柔らかく癖もほとんどありません。
脂は個体差はありますが、猟期である11月からは冬にかけて脂がのってきます。
肉の色はヘム鉄を多く含むことがわかる美しい真紅色。
滋味深いその風味は複雑で、鴨が自然の中で食べてきた木の実、米、果実などが肉の質や味に大きく関わってきます。
もちろん野生のものですので、品質は一定ではありません。
でもその鉄分を多く含むがゆえの独特の香り、噛むほどに味わいが出る滋味深さは、天然真鴨の独壇場!
野生の真鴨が持つこの独特の力強さは、合鴨にはない魅力だと思います。
ローストは硬くなりやすいので、低温で火を入れ、赤ワインやバルサミコなど重めのソースと合わせると美味しいです♪
真鴨の雄は頭部が鮮やかな青緑色をしています。その外見から通常「青首」と呼ばれることも。
最も上等とされているのがこの「青首」です。「青首」しか使わないというこだわりの店舗様も。
無双網で捕った場合餌の食いつきが良いため、雄の方が脂がのっているとされています。
散弾銃で捕られた真鴨のメスは、雄より脂付きが良いとされています。
身体大きさが雄より小さいので、筋繊維が細くきめ細かいので、舌触りなめらか、しっとりとした食感です。
また特有の癖や香りも穏やか。雄より食べやすいので、独特の癖が苦手な方にもオススメです。